径・約24.5m 高・約4cm 「盛り籠について」 竹細工をするには、竹を11月に伐採をして、翌年３月位に油抜きをします。その後、充分に乾燥させてから使います。 　盛り籠とは言え、竹ひごの厚さや幅、使う本数によって外観が違ってきます。 　この盛り籠は、【真竹、煤竹】を使用しています。 　煤竹（すす竹)は、100年から200年以上という永い年月をかけ、囲炉裏の煙で燻されて自然についた独特の茶褐色や飴色に変色しているのが特徴です。 防虫・防カビ効果が増して、耐久性の高い高級竹材です。孟宗竹や真竹などと同じように竹の種類として自然にあるものではないのです。 　底を、煤竹をつかい「花刺し重ね六目」にしました。輪口編みの竹ひごの厚さは0.4ミリ幅は2.8ミリです。 この竹ひごを２本合わせて輪口を編み、隙間を少なくして丈夫さを出しました。仕上げも極めて丁寧に竹のささくれなどは一切ございません。 竹に残った油分は、時を経て製作時より全体が飴色(僅か茶色～濃い飴色)に変色していきます。観る楽しみも増えます。 竹の盛り籠は、お菓子を入れるばかりでなく、部屋の飾りや小物入れとしても重宝します。