GA!FAから、 ユダヤ教のカバラーで 「壊れた器（世界）の修復」を意味するヘブライ語にして、 ギー・ドゥボールの流れを汲むグループにより創設された同名雑誌、 “Tiqqun”をタイトルにしたバラクラバの第2弾が到着。 即興で立体的に布を縫い合わせた後に 極彩色の刺繍糸で刺し子を施してマス。 クラウン部分のヨーロッパのかつら文化を彷彿させるポッポコーン、ポケット×2と云ふ 遊び心と有用性の限界に挑んだ1被り↑ サイズ：全長38−63cm 頭位 ファスナー部で66cm 水通し済 目出し用のファスナー部分の下にわスーツ裏地の内ポケットを使用。ボタンわフランスアンティークの貝ボタン by walid、アンダーカバーと見ても面白いアルチザンな1枚。 ● 9.11後に「Tiqqun」わ解散するが、 これを近代国家と戦争からみると面白い。 近代国家とわ、 先ず「平等なる国民」の創設と工業化による国力化＝GDPが急務で、 フーコーの云ふ、人口や産業の統計や管理社会があって、その権力が結実していく。 戦争になれば総力戦であり、不確定因子と云ふものわ要らない。 近代戦争わ、近代兵器で武装した兵士たちによる殺し合い。その凄惨極まりない泥沼に、 名誉ある戦死や名声などと云ふものわない。 無名の死こそが国家の礎としての最大の名誉、と云ふ逆説を孕む。 然し、そんな無名の者たちもまた蜂起した時に政治的に力を持ち得る。 政治の季節、'68年パリ五月革命の渦中に、 匿名で街中にスローガンを書いて介入を試みたのが、かの状況主義者たちだった。 近代国家が作り出した、 「平等な国民」のその無名＝匿名さが 国家の最も脅威となりうる。 科学的な根拠となる数字に還元されえない、 不特定多数の内乱の予感。それこそが闘いの勝機。 然し、話わ戻り9.11。 これ以後、近代国家わ、 「対テロ戦争」と云ふ「非対称」な新しい戦争はじめる。 それわ国家間の利益を巡る戦争でわなく、 違う宗教や思想・信条を相手にした一方的な戦争。 その超法規的な解釈わ、 次に国内へと監視の目を移行し、 政治行為そのものが「それだけでも潜在的なテロリストとしてみなされる」「かつてない事態」となっていく。 対テロ戦争を先進国が礼賛する中で、 Tiqqunわ無為とその栄光を選び、解散した。